さきやまそうしに助けられて

このわからなさをままならなさをそれだけをリュックに詰めて今朝もお水を飲むためだけに起き上がった。わからないということだけがわかる事に少し笑って、みたりする。全部がわからない。バスが発車するタイミングも、お父さんにお父さんがいることも、あの子が急に大学を辞めたことも、面識のない彼が自殺した理由も、わたしが大きすぎるTシャツを着る理由も、泉もないし降ってくるわけでもない物語を、しんどいしんどい、出し切った歯磨き粉を絞り出すように頑張って物語を生む理由も、みんな笑ったら口角が上がることも、お風呂に毎日入ることも、何にもわからない。わからない。心臓が休むことなく、何かに怖がる音を出して、わたしはそれに保湿クリームをぬってやる。ずっと、ずっと、このまま、あの人の言葉の中から出られない。安心と恐怖。嫉妬情景。絶景を忘れられなくて、求めて立ち上がる。不器用な言葉の使い方。戦うことも守ることもできません。多分一生あの人の言葉の中。今日も今日が終わる頃、今日が終わる頃のわたしが今日1日のわたしの汚れを落としに、自らお湯に浸かりに行くのだ。わらけちゃう。なにをしてるの?何がしたいの?わからない。わからないということだけがわかる。